大雪山に本格的な冬がやってきました。黒岳では10/3に初冠雪を記録。朝方には七合目の登山口周辺でも１㎝ほどの積雪があったそうです。昨日は強風のためロープウェイが運休していたため、本日、黒岳の様子を見に行ってきたのですが、五合目駅舎から望む黒岳の北東斜面は深い秋色に染まり、九合目～山頂周辺にはしっかり雪が残っていました。周りの山々もくっきりとした雪化粧。紅葉した木々が周りを彩り、とても美しかったです。
五合目周辺の木々も色鮮やかに紅葉し、見頃を迎えています。リフト乗車中に見られる紅葉もまだ見頃を保っているのでおすすめです。
残念ながら明日から７日あたりまで天気が良くない予報が出ていますが、それ以降は秋晴れの下、紅葉が楽しめそうです。（きっとその頃にはロープウェイ下も今よりさらに色づきが進み、すばらしい紅葉が見られるはず！）
ぜひ、紅葉を楽しみに層雲峡にいらしてください。
（※10/4層雲峡温泉街の最低気温4℃、最高気温15℃、五合目駅舎(8:30)約8℃でした。朝晩はかなり冷え込みます。特にリフト乗車中は風を遮るものがないため、寒さも増します。防寒対策をしっかりとしておいでください。）

当センターでは10/7～15まで秋季観察会「紅葉散策」を開催予定です。きれいな紅葉を楽しみながら、層雲峡を歩いてみませんか？
たくさんのご参加、お待ちしております。（※詳細は当センターHPの「講座案内」をご覧ください。）

写真：黒岳五合目展望台からの眺望、リフト乗車中に見える黒岳　10/4

　本日、旭川地方気象台から旭岳の初冠雪の報道発表がありました。登山口の銀泉台へ通じる道道も明日（10月5日）11時から冬季通行止めに入り、登山シーズンが終了します。

　赤岳登山コースも第一花園ではウラジロナナカマドはほとんど落葉し、ダケカンバの黄葉も色づきのピークを過ぎ、落葉が始まりました。第二花園付近から登山道上が薄く積雪に覆われはじめ、第三雪渓から上は雪面が硬くアイゼンが必要な状況になっていました。冬山装備なしの登山は危険な季節に入ったようです。
　黒岳や緑岳は登山口へのアクセスが可能でまだ登山はできますが、斜面上部や稜線ではアイゼンやピッケルが必要になることもあり、もはや夏山ではありません。しっかりした装備と防寒対策をして登山に臨んでください。例年この時期は、低体温症による死亡事故も起きていますので、くれぐれもご注意ください。

　写真　赤岳第一花園　第三雪渓　10月4日

10/1で、高原温泉線のマイカー規制が終了しました。林道閉鎖は10/11の17:00になり、訪ねることができるのはあとわずか十日間。
気温は低くなり、雪が降る可能性もありますので、入山の際に防寒着、雨具をしっかりお持ちください。ぬかるみが所々ありますが、避けながら歩くと周りの植生を痛めることになりますので、歩くときやほかの登山者とすれ違うときは、植生を大切にすることを心掛けて歩きましょう。

第一花畑、第二花畑のチングルマが赤くなり、ナナカマドの葉は枯れてしまった部分がありますが、ダケカンバ、ミネカエデは鮮やかな黄色になりました。
写真：第一花畑　ガレ場から高根ヶ原方面

銀泉台の見晴台から見た第一花園です。
ナナカマドは部分的に枯れていて、赤色は少ないですが、ダケカンバなどの黄色が鮮やかに輝いている。
気温は下がって来ていますので、入山の際に防寒着を忘れずに。